では、レジリエントな人はどんな人物なのだろうか?
レジリエントな人は、私たちを元気づけてくれ、直面する困難やトラウマにも関わらず飛躍しているように見えます。最もレジリエントな人は、困難だがやりがいのある新たな体験を模索します。それは、自分の経験から、苦しみや限界まで自分を追い込みことでしか、自分の視野を広げられないことを学んだからです。
危険を好みはしないが、リスクの高い、危険な状況に直面しても委縮することはありません。
レジリエントな人は失敗が終点ではないことを理解しています。成功しなくても恥ずかしいとは思わない。むしろ、失敗から意味を汲み取り、その知識を使って、到達できなかったようなより高いレベルへと飛躍します。
レジリエントな人は自分を奮い立たせ、思慮深く、徹底的に、かつエネルギッシュに問題に立ち向かう「システム」を見つけます。
レジリエントな人は、誰しもそうであるように、不安を感じたり、疑いを持ったりします。しかし、不安や疑いの気持ちで、自分自身が圧倒されることのないように、それらを防ぐ方法を知っています。レジリエントな人が、一貫性や優雅さをもって脅威に対処しているところを見て疑問に思うかもしれない。
「私にあんなことできるのだろうか?」と。
答えはイエスです。
皆さんのレジリエンススキルは身長のように遺伝的に決められた特性でもなく、どれくらいレジリエントになれるかに遺伝的な限界があるわけでもありません。レジリエンスは訓練によって誰にでもマスターできるのです。
「訓練によって誰にでもマスターできるのです」
レジリエンスは、自分でコントロールできるものです。自分で自分がレジリエントになれるよう教えることもでき、試練にどううまく対処するか、どれくらい熱心に挑戦課題に取り組むか、自分で自分を大きく変えることができます。だからこそ、自分がどうやったらレジリエントになれるかを学ぶ必要があります。
ほとんどの人は、恐れることなく挫折に直面する術を学ばなければなりません。私たちは、争いに巻き込まれたときに、どうしたら敏感に考えることができるか、また挫折や失敗から知識や意味を導き出すことができるかを学ぶ必要があります。そして、自分の考えや内なる声に耳を傾けることで、それがいかに、人生がときおりもたらす大混乱の最中に自分を導いてくれるかを学ばなければなりません。
レジリエンスによって、職場で最高のレベルを達成することが可能となり、充実し、愛情あふれる人間関係を築き、健康で、幸せで、成功する子を育てることができる。自分の仕事をきちんとこなしながらも、家族と一緒に過ごす時間と活力を維持できる。レジリエンスによって、職場でも、また自宅でも、危機的な状況から素早く立ち直れるようになります。レジリエンスは、我が子やかつての恋人、新しいパートナーとのストレスフルな出来事をうまく扱える手助けとなります。
レジリエンスは、混乱の最中に迅速かつ厳しい決断をするときに極めて重要なものです。さらには、優雅さやユーモアをもって、楽観的に対処する能力を与えます。レジリエンスとは変容を促す力です。苦難を挑戦に、失敗を成功に、無力感を力へと変えます。
では、レジリエンスを必要とするのは誰か?
苦しんでいる人や、辛い幼少期を過ごした人にだけ必要なのだろうか?
答えはノーです。
レジリエンスを高めることは、きっと皆さんの役にたつでしょう。レジリエンスは二者択一の特性などではありません。根気強さと精神力で明日の挑戦を受けて立つ能力を向上させることができるのです。
さて、どうすれば皆さんのレジリエンスをもっと高めることができるのだろうか?
「7つのスキル」
7つのスキルをマスターすることで、より充実した関係性を築き、より生産的なキャリアを実現し、もっとワクワクして、活力あふれる人生を送れるようになるでしょう。
このコラムでは、皆さんの人生でうまくいっていることをどのように増やし、うまくいっていないことをどのように直していくかについてお伝えしていきます。
直そうとする考えに縛られず、皆さんがこのコラムで学ぶ基本的なスキルは、弱点とする領域の克服のためだけではなく、それと同程度に重要となる、強みとする領域の強化にも使えるのです。皆さんは自分のレジリエンスをどうやって高め、活力や好奇心、創造性にあふれて生きるために、どのようにしてレジリエンスを使っていくのかを学ぶことになります。
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