デビーという女の子のお話をします。
デビーは薬物依存症の両親の子どもとしてフロリダ州マイアミで育ちました。彼女と彼女の兄弟は里子に出されたが、デビーはどういうわけか自分が直面した全ての不利な境遇に打ち勝つことができました。混乱し、不安定な家族関係のもとで困難な子ども時代を送ったにも関わらず、学業面でも、社会面でも、また精神面でも目覚ましい成果を上げ、最終的に仕事でも多くの成功を収めました。
デビーは、レジリエンスを用いていかに逆境を跳ね返すかを体現した模範的な存在でした。そもそも、低いレジリエンスの原因となる典型的なつまずきに脅かされていた子が、一体どのようにして高いレジリエンスを身につけた大人になったのだろうか?
1つの要素として『IQ』が挙げられる。IQは避けられない不利な状況や、最も困窮した状況にさえ打ち勝つための重要な要素として注目されました。では、デビーは賢かったから成功したにすぎないのだろうか?
必ずしもそうではない。
IQと同じように他の要素もさらにまた、子どもが望ましく成長し、のちの人生を成功に導く重要な役割を果たしています。ハーバード大学の心理学者「ハワード・ガードナー」は、標準化されたテストで測れる知性は、人生の成功を決める可能性の全ての要素のうちの20%にも満たないと主張しています。その種の発見を「感情的知能」と呼ぶものの研究に導きました。これは、自分や他者の感情を観察し、調整し、感情に則した考え方によって行動する能力であります。
感情的知能に関する研究により、従来の知能の要素も重要であるが、感情的知能による効果の表れ方は予想外に複雑であることが示されました。子どもたちの成長を22年にわたり追跡したある研究では、高いIQを持つ者は、より効果的で成熟した社会的・認知的対処方法を持ち、分別をもって他者を客観視する能力や自分を成功に導く高い問題解決能力を発揮していることが明らかになりました。
つまり、IQとは異なり、レジリエンスは自分次第で大きく伸ばすことができます。そして、感情的知能の主要な構成要素となっているのがレジリエンスとなります。
このコラムでお手伝いできるのはこの部分であります。
皆さんの生まれた環境から貧困を取り払うこともできないし、両親の離婚や標準知能検査の得点を覆すこともできない。また、幼少期を変えることもできない。どうしたら、皆さんが人生の諸々の環境を乗り越えて手助けができるだろうか?皆さんが幼少期から培ってきてしまった、自分自身と、自分の人生のコントロールする能力についてのレジリエントでない【思い込み】を分析し、それを変える方法を教えることで皆さんを助けられると考えてます。皆さんがたとえ職場や家庭でストレスに直面したときでも、モチベーションや高い生産性、集中力、そして幸福感を絶やさない方法を伝授したいと思います。
デビーのように、困難な幼少期から解放されるためには努力と決意が必要です。それには集中力を保つ能力と、自分のコントロール下にあるものとそうでないものを正しく判別する能力も欠かせません。このコラムに記した「7つのレジリエンス・スキル」はまさにそのような能力を得るためのツールとなるでしょう。
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